映画の話「ビブリア古書堂の事件手帖」

最近飲み屋にフラリとひとひ飲みに行くのを、映画館や劇場に替えて足を運んでいます。

「日日是好日 」「ここは退屈、迎えに来て」「珈琲が冷めないうちに」「ボヘミアン・ラプソディ」「止められるか、俺たちを」「search」「ビブリア古書堂の事件手帖」…

 

「ビブリア古書堂の事件手帖」を見てきました。私は原作を読んでないので、映画として見たんですが。…思ったよりも面白かった!

 

面白ポイントその1 

「怪しい!思った奴が犯人!」

最近、最後まで犯人が分からないギリギリのミステリーに翻弄されてきましたが…何なら私、「search」見たあとだったし…。誰!誰が犯人なの!!でヤキモキ…!!に慣れてしまっていたので、こんなに素直なミステリーあっていいの?!というくらい超素直。

で、じゃあそこをサラッと通過することで本当は何を見せたいの?

 

面白ポイントその2

「アンモラルな恋を、あくまでも美しく。」

物語は主人公の大輔が、亡くなった祖母の大切にしていた本「それから」をビブリア古書堂に持ち込んだことから始まる。夏目漱石の「それから」。そこに書かれた、偽物の夏目漱石の署名と、大輔の祖父でもはい、見たことのない男性の名前。店主の栞子が、本に隠された大輔の祖母の秘密の恋に気がついてしまう。

そこから始まる淡い映像の中にうつる大輔の祖母、絹子の恋物語が映像美の割にエグい。食堂を切り盛りする人妻、若女将の絹子は、たまたま食堂に現れた小説家志望の若者田中と恋に落ちる。夫婦で働く食堂が舞台。2人のただならぬ雰囲気に気がついてない訳でもなさそうな夫。現代劇ならきっともっとドロドロに描くよね。みんな人の不幸が好きだもの。

 

「不倫する人って信じられません!だったら結婚しなきゃいいのに!」「女性の不倫する気持ちがわかりません。子供できたらどうする気なんでしょう、気持ち悪い」とか、幼稚な恋愛結婚観がツイッターで幅を利かせている現代。恋愛正義論しか持っていないモテない女たちに吊るし上げにあいそうな恋。それでもひたすらに美しく、純愛に描き切っています。非常に潔く爽やか。

 

「自信モテ生キヨ。生キトシ生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子ナレバ」

 

ほーらあなたもわたしも皆罪ノ子。

 

面白ポイントその3

「登場人物全員ダメ男」

 

この映画、男たちが全員ダメ男です。主人公の大輔は本の読めないプータロー。自己承認欲求が高く、ちょっとしたことで仕事辞めようとしたりします。ちゃんとやれよ!!と、働くアホウドリとしては思わなくもない。

 

事件の犯人の男は、個人的な思いを歪みに歪めた上で栞子さんにぶつけ危険な目に合わせます。その欲求、栞子さんにぶつけんなよ!

 

もちろん大輔の祖母、絹子に焦がれる田中もダメ男オブダメ男。ほーらー!もう、死ぬ気もないのに死ぬとか言うー!!

 

自分の感情の面倒を、自分で見ることのできない男ばかり。…まぁ、だからこそ事件になるし。問題は女がそういう男を愛しちゃうことなのかもしれないし。

 

でもわたしは今もし若干モラハラ気味の彼氏と付き合っている友達がいたら、この作品を見ることをすすめようとおもいます。冷静に見て!

 

最後に

この作品の私的最大の特徴は「ちょうどいい時間にちょうどいい場所でやってない!つまり、かなり狙って見に行かなきゃいけない作品」ということ。つまり平日は厳しそうなので、週末映画でね。この連休で見てね。ボヘミアンラプソディーとかは、平日にみてください。休日は劇的に混んでるので。

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