アホウドリの原点

わたしは人が好きだ。

なんとか人と関わりたい。

好きな人もたくさんいる。

そういう人たちとの接点として、食事はとても有効。

多い時で1日最大3接点。

人と触れ合えるきっかけを、私たちは持っている。

わたしは飲食という仕事をそんな風に考えている。

つくることだけじゃなくて、その先にいる食べる人を好き。

社員さんの顔が見える規模の社員食堂も

カウンターが人気のお店も

忙しい人の顔を浮かべてつくるお弁当も

わぁっと喜ばれるケータリングも

ごはんをつくることっていうより君達が好きなんだよ。

と思う。

気持ち悪いでしょ。

大学時代に学科の課題でクレイアニメーションを作った。

今もyoutubeにひっそりあげているけれど今になって掘り返してみる。

あそこで作った空間が今のお店の原点になっている気がする。

当時飼っていた黒い猫。

当時考えていたのは10代らしい孤独感。

そういうものを良い距離感で包んでくれる空間。

(はずかしながら興味のあるかたはこちらどうぞ、稚拙ですよ)

そうして実際のお店を作ってみて振り返ると

実際のわたしの接客はひどい。

ばたばたしているし、洗練はされていないし、うるさい。

こんな人から癒しはそう簡単には生まれない。

けど名前を変え役職を変え立場を変えいろいろ変わりながらも

7年くらいこの場所でお店を続けていると

奇跡みたいな日もそりゃあある。

近所のこどもが家出してきたり、

通知表が持ち込まれたり、

母になった友人が子と共に現れたり、

こんな稚拙なアニメのようなご都合主義の癒しはないけれど

本当に誰かの悲しみが誰かに共鳴して

カウンターで涙して癒えていく心もあったように思う。

アホウドリはこれから

飛び立つ準備をしている。

もっと働く人の現場に行きやすいように

装備を身軽にしたケータリングプランも考えてみたりしている。

長い年月続ければいろんな時期があるけれど

わたしにとっての拠点はずっとここなんだろうな。

10代のころ作りたかったお店は

多分ここ。

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